1週間分の作り置き献立は、月〜水を冷蔵で回し、木〜金は下味冷凍に任せるのが現実的な組み方です。フルタイム勤務で日曜に3時間も確保できない週でも、この線引きなら縮めて回せます。
わたしも料理が苦手なまま、共働きの生活に「段取りだけ」で対抗してきた人間です。日曜に7品作って、木曜に冷蔵庫の奥で色の変わったおかずを見つけて落ち込む……を何度も繰り返しました。
作る日を何時間で終わらせるかは 作り置きは2時間で何品作れる?3時間かかる人のための段取り改善 をどうぞ。
この記事では、日持ちの目安という動かせない事実から逆算した月〜金5日分の具体的な献立と材料・工程、そして気力ゼロの日でも崩れない設計の考え方をまとめます。
この記事でわかること
- 月〜金5日分の献立表と、各主菜の材料・工程・調理時間の目安(大人2人+子ども1人分)
- 冷蔵で回す日と冷凍に切り替える日の境目を、日数計算で決める方法
- 日曜90分に収めるために削る工程と、崩れた週に仕組みを縮めるやり方
1週間分の作り置きは何日もつ?冷蔵・冷凍の日持ちの目安は?
結論:冷蔵で1週間はもたない前提で設計する
いちばん最初につまずきやすいのがここです。「1週間分の作り置き」という言葉をそのまま受け取って、日曜に7品作って冷蔵庫にずらっと並べる。これが失敗のはじまりでした。
リッチェルの作り置き保存に関する解説ページ(2026年8月時点で公開されている内容)では、作り置きおかずを冷蔵保存で1週間もたせるのは難しく、色や見た目が変わらなくても品質は少しずつ落ちていくと説明されています。
日持ちの目安として挙げられているのは、冷蔵で2〜3日、塩や酢を多めに使えば3〜4日、冷凍で2〜3週間という数字でした。
この日数の根拠は 作り置きは何日持つ?冷蔵庫での日持ち目安を料理別に完全ガイド に書きました。
つまり「1週間分の作り置き」の中身は、正確には〈冷蔵で回す前半〉と〈冷凍で回す後半〉の合わせ技なんですよね。ここを最初に受け入れておくと、献立の組み方が一気にシンプルになります。
この記事で出てくる日数・温度・ワット数は、いずれも2026年8月時点で各社・各機関が公開している目安です。内容は更新されるので、気になる数字は最新の公式ページで確認してくださいね。
冷蔵と冷凍の境目を「3日目」に置くのはなぜ?
同じ解説では、2〜3日で食べる予定なら冷蔵庫、すぐに食べないときや4日以上保存する場合は冷凍庫、という使い分けが示されています。
ここを平日のカレンダーに置き換えて、日数を数えてみます。日曜の夕方に調理した場合、月曜=2日目、火曜=3日目、水曜=4日目です。
冷蔵の目安が2〜3日。つまり水曜は、公開されている目安をすでに1日超えている日になります。わたしが水曜を境目にしているのは体感ではなく、この引き算の結果です。
少しでも異常を感じたら、迷わず食べずに捨てる。 においや見た目は「食べても大丈夫」の証明には使えない、という前提を家族にも共有しておくと、気持ちがずいぶん楽になります。
夏場に線を1日前倒しするのはなぜ?
夏場は他の季節より温度や湿度が高く菌が繁殖しやすいため、作ったら手早く冷まして冷蔵庫に入れる、他の季節より早く食べきる、といった工夫が必要だとされています(リッチェルの解説)。
厚生労働省が示す食中毒予防の考え方でも、細菌が増えやすい温度帯を長く通過させないこと、つまり「菌を増やさない」ことが柱のひとつに挙げられています。
夏は調理後に冷めきるまでの時間も、買い物袋の中の時間も、盛り付けて食卓に出ている時間も、それぞれ長くなりがちです。1日ぶん前倒しにするのは、この「増えやすい時間帯を何度も通る」ぶんを差し引く、という発想です。
そのため6月〜9月は、冷蔵は月火の2日、水曜から冷凍に切り替えています。品数を増やすより、この線を1日ずらすほうが心理的にずっとラクでした。
1週間分の作り置き献立|月〜金5日分のメニューと材料は?
結論:主菜5品+副菜3品に絞って、副菜は2日ずつ使い回す
献立が決まらない原因は、毎日ゼロから考えているからです。
味の素の献立づくりに関するコラムでも、献立が思い浮かばないときはまず中心となるメインメニュー(主菜)を決め、そこから主食・副菜・汁物を組み立てるという順番が紹介されています。
平日5日分なら、主菜5つ+副菜3つ。副菜は日替わりにせず、2日ずつ登場させて使い回します。
主食と汁物については、この記事では作り置きの対象から外しています。ごはんは炊いて1食分ずつ冷凍、汁物は当日にインスタントか味噌を溶くだけ。引用した「主菜→主食・副菜・汁物」の順番のうち、作り置きするのは主菜と副菜まで、と最初に決めておくほうが日曜が軽くなるからです。
副菜まで5種類作ろうとした週は、ほぼ確実に日曜の夜にキッチンで泣きそうになっていました。今は「副菜は3つでいい」と自分に許可を出しています。
月〜金5日分の献立表(大人2人+子ども1人分の目安)
以下は大人2人+子ども1人(合計3人)を想定した分量です。日持ちの目安から逆算して並べると、こんな形になります。
| 曜日 | 主菜(+副菜) | 保存と日持ちの目安 |
|---|---|---|
| 月 | 豚バラとキャベツの卵炒め +きんぴら | 日曜に作って月曜に食べる/冷蔵2〜3日が目安 |
| 火 | 肉じゃが(汁気を切る) +きんぴら | 冷蔵2〜3日が目安。3日目までに食べきる |
| 水 | 鶏むねの照り焼き +ラタトゥイユ | 作った日に1食分ずつ冷凍(冷凍2〜3週間が目安) |
| 木 | 豚こまと玉ねぎの生姜焼き +ラタトゥイユ | 下味冷凍(冷蔵3日・冷凍1ヶ月が目安) |
| 金 | 鮭の味噌漬け/市販の惣菜 +にんじんツナ | 下味冷凍(冷凍1ヶ月が目安)/買うだけ |
ポイントは、日持ちしにくいものを前半に、冷凍でしのげるものを後半に置くことです。
主食は各日ともごはん(冷凍ストック)、汁物は当日にインスタント味噌汁か、乾燥わかめと味噌を溶くだけのものを想定しています。汁物を作り置きに入れないのは、冷蔵庫の場所を取るわりに、当日3分で用意できてしまうからです。
各主菜の材料・工程・調理時間の目安は?
「メニューだけ並べられても作れない」という状態を消すために、材料と工程を最小限で書き出します。分量はあくまで3人分の目安なので、食べる量に合わせて調整してくださいね。
月:豚バラとキャベツの卵炒め(調理時間の目安15分)
- 材料:豚バラ薄切り肉250g/キャベツ1/4個/卵3個/めんつゆか焼肉のたれ 大さじ2
- 工程:卵を炒めて取り出す→豚肉とざく切りキャベツを炒める→卵を戻して調味料をからめる
- 豚バラ薄切り肉とキャベツ、卵を使った炒めものは、調理時間の目安15分ほど・冷蔵庫2〜3日/冷凍庫2週間ほどの日持ちとして味の素のレシピで紹介されています
火:肉じゃが(調理時間の目安25分)
- 材料:豚こま200g/じゃがいも3個/玉ねぎ1個/にんじん1/2本/市販のすき焼きのたれか麺つゆ
- 工程:具材を切って鍋に入れる→調味料と水を加えて15分ほど煮る→汁気を飛ばして保存容器へ
- 汁気を切ることで保存中に水分が出にくくなります
水:鶏むねの照り焼き(調理時間の目安15分/作った日に冷凍)
- 材料:鶏むね肉2枚(約500g)/片栗粉 大さじ1/しょうゆ・みりん・砂糖 各大さじ2
- 工程:そぎ切りにして片栗粉をまぶす→焼く→調味料をからめる→粗熱を取って1食分ずつ冷凍
木:豚こまと玉ねぎの生姜焼き(下味冷凍・準備の目安5分)
- 材料:豚こま300g/玉ねぎ1個/しょうゆ・みりん・酒 各大さじ2/おろし生姜 小さじ2
- 工程:保存袋に全部入れて揉む→空気を抜いて平らにして冷凍
- Shufoo!プラスの記事では、豚こまと玉ねぎを一緒に冷凍すると豚肉がやわらかくなる点が挙げられ、保存期間は冷蔵3日・冷凍1ヶ月とされています
金:鮭の味噌漬け(下味冷凍・準備の目安5分)/または市販の惣菜
- 材料:生鮭の切り身3切れ/味噌・みりん 各大さじ2/砂糖 小さじ2
- 工程:保存袋で調味料を混ぜて鮭を入れる→空気を抜いて冷凍→当日は焼くだけ
Shufoo!プラスの1週間献立の例でも、平日は作り置きや下味冷凍を活用し、週末に残った食材を使い切る流れが提案されています。金曜を「残りもの・市販品の日」として最初から空けておくのは、罪悪感なしで組める良い枠だと思います。
副菜3品は「甘辛・さっぱり・だし系」で味の方向を分ける
副菜を3つに絞るなら、味がかぶらないようにするだけで飽きにくくなります。
- A:甘辛 =きんぴらごぼう(ごぼう1本・にんじん1/2本・しょうゆとみりん各大さじ2/目安15分)。味付けがしっかりしているため冷めてもおいしく、冷蔵4〜5日・冷凍3週間〜1ヶ月で食べきる目安とされています(味の素)
- B:さっぱり =レンジラタトゥイユ(なす・ズッキーニ・トマト缶・ソーセージ)。耐熱容器に材料と調味料を入れて電子レンジ600Wで12〜15分(調理時間の目安20分)というレシピが味の素で紹介されており、冷凍1ヶ月・冷蔵3〜6日ほどが目安とされています
- C:だし・和え物系 =にんじんとツナの和えもの。せん切りにして600Wで2分加熱し、ツナと和えるだけ(調理時間の目安5分)。冷凍1ヶ月程度、冷蔵2〜3日が目安
ここで数字が食い違うのに気づいた方もいると思います。きんぴらの目安は冷蔵4〜5日、でも本記事の運用方針は「冷蔵は3日目まで」。
レシピ側の目安が長くても、この記事の運用は3日目までで統一します。 理由は、冷蔵庫の開け閉め回数や詰め込み具合、取り分ける箸の扱いといった家庭ごとの条件が、目安の前提とずれるからです。目安の上限ぎりぎりを狙うと、少しのずれが直接リスクになります。短いほうに寄せておけば、判断に迷う夜が消えます。
Cだけ冷蔵の日持ちが短いので、日曜に作るなら冷凍しておくか、金曜の夜に2分で作るほうが現実的です。わたしは後者にしています。金曜に「今日は1品だけ作った」という感覚が残るのが、意外と気持ちの支えになるからです。
月曜・火曜を「冷蔵で回す2日」に置く理由は?
結論から言うと、月曜には日持ちがいちばん短いものを、火曜には置いた時間が味方になるものを置くためです。
月曜の炒め物は「切る・炒める・味付ける」の3工程で終わるので、日曜の作業も重くなりません。月曜の自分は、まだ「日曜に作った」という記憶が新しいぶん、フライパンで温め直すひと手間を許容できます。この日にだけ、ひと手間の枠を置いています。
火曜の肉じゃがやきんぴらのような煮物・炒め煮は、味がなじんでむしろ食べやすくなります。
クラシルの常備菜レシピでは、糸こんにゃくをしっかり炒めて水分を飛ばすと、時間を置いても水分が出にくく味がなじむというポイントが挙げられていました。汁気を飛ばすと保存性が高まりやすい、というのはレシピを選ぶときの判断基準として覚えておくと便利です。

作り置き4日目以降はどうする?水・木・金の回し方は?
水曜のおかずは「作った日に冷凍」で判断を消す
結論として、水曜のおかずは日曜に作ったその日のうちに冷凍しておきます。
前述のとおり、日曜調理なら水曜は4日目。冷蔵2〜3日という目安を1日超えるので、そもそも「まだ大丈夫か」を判断する場面を作らないほうが早いんですよね。
冷凍保存は1食分ずつ小分けにすると料理の品質が落ちるのを防げるとされ、2〜3日で食べきれない分を小分け冷凍する方法がリッチェルの解説で紹介されています。表の水曜に置いた鶏むねの照り焼きは、まさにこの「作った日に冷凍する枠」です。
冷凍したおかず・下味冷凍は当日どう温める?
ここが抜けていると水木金が動かないので、具体的に書きます。あくまで一般的な目安なので、量や機種に合わせて加減してください。
- 水曜(冷凍した照り焼き):冷凍のまま耐熱皿に移し、ふんわりラップをして電子レンジ600Wで3〜4分。中心が冷たければ30秒ずつ追加します
- 木曜(下味冷凍の生姜焼き):朝、冷凍庫から冷蔵庫へ移して自然解凍。帰宅後はフライパンで7〜8分焼くだけ
- 金曜(下味冷凍の鮭):同じく朝に冷蔵庫へ移し、フライパンかグリルで両面を焼く
下味冷凍した肉や魚を使う日は、朝のうちに冷蔵庫に移しておけば夕方は解凍せずそのまま調理できる、とShufoo!プラスの記事で紹介されていました。
朝、冷凍庫の食材を冷蔵庫の段に1つ移動させるだけ。これなら寝ぼけていてもできます。ただし解凍後は中心部までしっかり加熱してくださいね。
下味冷凍に向く食材・向かない食材は?
向いているのは、肉と魚です。豚こま、鶏もも、鶏むね、鮭の切り身。ジッパー付き保存袋に入れて調味料を揉み込み、空気を抜いて平らにするだけで終わります。
- 向くもの:豚こま、鶏もも・鶏むね、鮭などの切り身。玉ねぎやきのこなど、加熱前提の野菜も一緒に入れやすい
- 向かないもの:豆腐、水分の多い葉物野菜、じゃがいも(※じゃがいもには例外があるので次項を参照)。冷凍すると食感が大きく変わるため不向きだと松屋オンラインのコラムで挙げられています
「作り置きしたのに水っぽくなった」の原因は、腕ではなく食材選びのほうにあることが多いんですよね。
じゃがいもは「切り方」で結果が変わる
じゃがいもは冷凍に不向き、というのが定説です。わたしもそう覚えていました。
ところがShufoo!プラスの肉じゃがのレシピでは、ジャガイモは冷凍に不向きと言われることがあるものの、小さめに切って生のまま冷凍し、凍ったまま加熱すればホクホク食感を味わえると紹介されていました。
前項のリストで「向かないもの」に入れつつ例外を書くのは矛盾に見えますが、条件が違います。大きく切って加熱後に冷凍すると崩れやすい/小さく生のまま冷凍して凍ったまま加熱するなら成立しやすい、という切り分けです。
もちろん品種や冷凍庫の性能で仕上がりは変わると思うので、まずは少量で試してみるのが安心です。
1週間分の作り置きは何品必要?7品が破綻する条件は?
見栄えのよさと、平日の回しやすさは別物
結論として、平日を回すのに7品は必要ありません。品数は満足度の指標であって、回しやすさの指標ではないからです。
作り置きの記事や写真は、容器がずらっと並んだ冷蔵庫の絵で語られがちです。わたしもあの写真に憧れて始めた側でした。
ただ、あの写真が写しているのは日曜の夜の状態であって、木曜の夜の状態ではないんですよね。
なぜ「7品」が指標になったのか
これは媒体の都合が大きいと思っています。
雑誌の特集にしてもSNSの投稿にしても、伝わるのは一枚の静止画と見出しです。「日曜の90分で平日の判断回数が減った」は写真になりませんが、「7品作った」は容器の数を数えれば一目でわかる。
つまり品数は、成果のうち唯一その場で撮影できてしまう部分なんですよね。数えられるものが指標になるのは、作り置きに限らずどのジャンルでも起きることだと思います。
そして品数は多いほど絵になるので、自然と上へ上へと引っ張られていきます。ここに気づいてから、他の人の作り置き写真を見ても焦らなくなりました。
品数が増えるほど、平日の手数が増える
やってみて逆説的だったのはここです。品数を増やすほど、平日の取り出す・温める・盛る・洗うの回数が増えていました。
7品を1品ずつ温める夜より、3品を大きめの皿に一度に出す夜のほうが、実際に手を動かす回数が半分以下になります。
今は「主菜5・副菜3」を上限にしています。増やしたくなったときは、品数ではなく1品の量を多めにするほうへ寄せるようにしました。
破綻する条件は「予定が1つ入ること」
7品前提の仕組みが崩れるのは、たいてい日曜に予定が1つ入った週です。
体調、来客、子どもの行事、仕事の持ち帰り。7品を前提にした献立は、日曜の3時間が確保できることが条件になっているので、その条件が外れた瞬間に丸ごと止まります。
対して「主菜5・副菜3、うち2品は下味冷凍」なら、日曜が短くなっても縮めて実行できます。続く仕組みかどうかは、うまくいった週ではなく、崩れた週にどう縮むかで決まるというのが、わたしがいま置いている基準です。
作り置きの所要時間はどれくらい?日曜90分に収めるには?
結論:削るのは品数より「工程」
1週間分の作り置きで日曜が丸ごと潰れるなら、その仕組みは続きません。
わたしが目安にしているのは、買い物を除いて90分以内です。それ以上かかる週は、次の週に必ず反動が来ていました。
90分に収めるために削ったのは、品数ではなく工程のほうです。
削る工程①:完成品を減らして、下味冷凍を増やす
完成品を作るには、切る・炒める・味付ける・冷ます・詰める、の5工程が必要です。
下味冷凍なら、切る・袋に入れる・揉む、の3工程で終わります。冷ます時間もいりません。
木金の2日分を下味冷凍に振り替えると、1品あたり2工程と、冷ます10〜15分の待ち時間、容器を洗う手間がそのまま消えます。この振り替えが90分に収めるうえでいちばん効きました。
削る工程②:レンジ調理を混ぜて「別ライン」を使う
前述のレンジラタトゥイユ(600Wで12〜15分)や、にんじんとツナの和えもの(600Wで2分)のように、コンロを使わずに完結する副菜を1〜2品混ぜます。
コンロの口数は決まっているけれど、レンジは別ラインです。ラタトゥイユをレンジに入れている12〜15分のあいだに、コンロで肉じゃがを煮る。同じ時間で2品が進みます。
加熱している間に、別の作業が進む状態を作る。 これが工程削減の本体だと思っています。
削る工程③:カット野菜と冷凍野菜を使う
市販の冷凍野菜は野菜のおいしい時期に収穫して急速冷凍されており、調理しやすいサイズにカットしてあることが多いため解凍するだけで使える、と味の素のコラムで紹介されています。
カット野菜を使うのは手抜きではなく、工程を減らすための道具の選択です。
わたしは以前、カット野菜に小さな罪悪感がありました。でも、カットに時間をかけた結果その週の作り置きが止まるより、その工程を省いて5日分回るほうが、家族にとっても自分にとってもいいはずなんですよね。
保存容器と冷凍庫のスペースはどれくらい必要?
見落としがちなのがここです。実行前にいちばん詰まるのは、腕ではなく置き場所でした。
この献立で必要になるのは、保存容器4〜5個(主菜2品+副菜3品)と、ジッパー付き保存袋3〜4枚です。冷凍する照り焼きは1食分ずつラップに包んでから袋にまとめると、容器を使わずに済みます。
下味冷凍は袋を平らにして凍らせると、冷凍庫に立てて並べられます。容器のまま冷凍するより場所を取りません。
まず冷凍庫の1段を空けてから買い物に行く。 順番を逆にすると、作ったあとに入らないという事故が起きます。わたしは何度かやりました。

作り置きが傷まないようにするには?押さえたい5つの基本は?
まず5つを1行ずつ
細かい衛生の話に入る前に、押さえるところだけ並べます。
- 急いで冷ましてから蓋をする:温かいまま蓋をすると容器内に水滴が発生し、その水分が細菌の繁殖を促す原因になるとされています(味の素のコラム)
- 汁気を切る・飛ばす:水分が多いと細菌が繁殖しやすいため、保存前に汁気をしっかり切る。煮物は煮詰めることで保存性が高まる可能性があると説明されています
- 中心までしっかり加熱する:肉や魚だけでなく卵も含め、中心部まで火を通す
- 容器と箸を清潔にする:保存容器・菜箸・スプーンは洗剤で洗って水気を拭き取る。他で使った箸の再利用はおすすめできないとされています(リッチェルの解説)
- 日付を書く:シールやマスキングテープに作った日付とおかずの名前を書いて貼っておく
「冷めるまで待つ」ではなく「急いで冷ます」。粗熱については、10〜15分急冷して取ってから冷蔵庫に入れるとよいとされ、水や氷をあてる、保冷剤を使うといった方法が紹介されています。この考え方に切り替えてから、日曜の待ち時間がかなり短くなりました。
加熱の目安は、公的機関の表記を基準にする
加熱温度の数字は企業のコラムでも紹介されていますが、もとになっているのは厚生労働省が「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」などで公開している食中毒予防の考え方です(2026年8月時点で同省サイトに掲載)。
一般に、食品の中心部を75℃で1分以上加熱することが目安とされ、ノロウイルスが懸念される二枚貝などについては85〜90℃で90秒以上の加熱が望ましいとされています。数字の最新の表記は、厚生労働省の該当ページで確認してください。
ただし、これは「この温度に達すれば安全が保証される」という意味ではありません。家庭の調理では中心部までしっかり火を通すための目安として受け取るのが安全だと思います。
家庭で毎回温度計を使うのは現実的ではないので、わたしは唐揚げなど厚みのあるものは1つ切って中を確認する、という方法に落ち着いています。
日付を書くと、判断を「感覚」から「数字」に移せる
5つの中でいちばん効果を感じたのが、日付を書くことでした。
日付がないと「たしか日曜だったはず」という記憶頼りになり、その曖昧さがそのまま不安になります。
日付があれば、「今日は3日目だから食べきる」と機械的に決められます。判断を自分の鼻や目から数字に移せるのが、いちばんのメリットだと思います。
取り分けるときの箸も見落としがちです。わが家は作り置き専用のトングを1本決めて、それ以外では触らないルールにしました。
作り置きが尽きた日・疲れた日はどうする?
結論:金曜の枠は最初から空けておく
1週間分をきっちり埋めた献立は、1日崩れると全部崩れます。
だから金曜は最初から「作らない日」として設計しておく。わたしにはこれがいちばん効きました。
Shufoo!プラスの1週間献立例でも、土曜は残っているものを活用したメニュー、日曜は家族のリクエストや買い物しながら決めたメニューとして、意図的に余白が置かれています。
余白を「失敗」ではなく「設計」にしておくと、崩れたときの落ち込みがなくなります。
冷凍食品・惣菜のストック枠を先に決めておく
毎週作り置きを作り続けるのは大変なので、そのようなときは無理せず冷凍食品に頼ることが勧められています。冷凍食品は賞味期限が長くいつでも使えるためストックしておくのがよい、とも松屋オンラインのコラムに書かれていました。
味の素のコラムでも、お惣菜や冷凍食品、レトルト食品に野菜を追加してバランスを摂れるレシピを取り入れると、忙しい日にもつくりやすくなるとされています。
冷凍のメイン+作り置きの副菜。この組み合わせなら、「何も作らなかった」にはなりません。
日曜そのものが取れない週の選択肢
そもそも日曜に作り置きの時間が取れない週もありますよね。出張、体調、家族の予定。
そういう週は、届いた材料を炒めるだけまで工程が減っているミールキットや食材宅配、材料を入れてスイッチを押せば手が離れる電気圧力鍋などの調理家電も、段取りを埋める選択肢になります(条件やサービス内容は変動します)。
わたしが日曜に目標にしているのは、コンロ1つ・レンジ1つ・放っておけるライン1つ、の3ラインを同時に走らせること。3ラインのうち1つでも手を離せると、90分の壁がぐっと現実的になります。
作り置きに向かないおかずは?無理して作らないほうがいいものは?
水分が出やすい野菜は前半に使い切る
もやしやキャベツなどの調理後に水分が出やすい野菜や果物は、水分が原因で劣化が早く傷みやすく、特に腐敗が起こりやすい夏場は作り置きを避けるように、とリッチェルの解説に書かれています。
もやし炒めを日曜に作って木曜に食べる、というのは避けたほうが無難です。わたしはもやしを、買った日か翌日に使い切る食材として割り切りました。
変色しやすい食材は最初から入れない
同じ解説では、変色しやすい食材は見た目が悪くなるだけでなく、菌が繁殖して傷んでも通常の変色と見た目に違いがないため気づきにくく、使用しない方が無難だとされています。
見た目で判断できなくなる食材は、そもそも作り置きに入れない。 判断材料が減る選択肢を最初から外しておく、という考え方ですね。
揚げ物は「冷蔵で置く」より「作った日に冷凍」
天ぷらやフライなどの油っぽい揚げ物は、翌日になると油が食品全体に回って油っぽくなり、時間がたつと食感も失われるとされています。ただし、酢やしょうゆを使った南蛮漬けなどにすると日持ちがよくなるとも書かれていました。
唐揚げについては、よく冷ましてから2〜3個ごとにラップに包み、フリーザーバッグに入れて金属製バットに置いて冷凍庫に入れると、素早く凍らせることで品質の劣化を防止でき2週間程度日持ちする、という方法が味の素のコラムで紹介されています。
つまり揚げ物は「冷蔵で置く」のではなく「作った日に冷凍する」なら成立する、ということですね。

1週間分をまとめ買いするときは何から決める?
献立→冷蔵庫の撮影→リストの順で動く
結論は、買い物リストの前に冷蔵庫の写真を撮ることです。
事前に買い物リストを作成して買い物に行くことで余分なものを買うことが減り、計画的に買い物をすれば食材を無駄にせず冷蔵庫もスッキリ整いやすくなるとされています(味の素のコラム)。冷蔵庫の中を事前にチェックすること、冷蔵庫内を写真に撮っておくと買い物中も気軽に見返せる、という方法も紹介されていました。
出かける前に冷蔵庫と冷凍庫を1枚ずつ撮っておくと、売り場で「卵あったっけ」と悩む時間がなくなります。
また、肉や魚は特売品を多めに買っておくと食費の節約にもなるとされ、野菜は多めに切って保存しておくだけでも次の調理がぐっと楽になる、とShufoo!プラスの記事で紹介されています。安い肉を多めに買って、その場で下味冷凍にしてしまう。表の木曜・金曜の枠は、まさに特売品の受け皿として空けています。
そして買い物の日と作り置きの日は、分けてしまって構いません。土曜に買い物、日曜に作り置き。あるいは買った日に下味冷凍だけ済ませて、完成品は翌日にまわす。分けても仕組みは壊れません。
これからの作り置きはどう変わりそうか
下味冷凍のレシピが広まり、材料を入れて放っておける調理家電や、工程が減らされたミールキットの選択肢も増えてきました。
この流れが進むと、「作り置き=日曜に完成品を並べること」という定義そのものが崩れていくと思っています。下味冷凍は完成品ではないし、ミールキットは自分で買い物すらしていない。それでも平日の夕飯は成立します。
つまりこれからの作り置きは、料理の話ではなく「どの工程を自分の手元に残し、どこから先を外に出すか」の配分の話に近づいていくはずです。切る工程を外に出すのがカット野菜、味付けを前倒しするのが下味冷凍、献立決めごと外に出すのがミールキット。
そうなると問われるのは「何品作れたか」ではなく、その週の自分の体力に合わせて配分を決める判断のほうです。全部作る週、半分だけ作る週、まったく作らない週。どれも同じ「仕組み」の中に置けるようになるのが、これからの現実的な形だと思います。
まとめ|1週間分の作り置き献立は「全部作る」をやめると回りはじめる
平日5日分の作り置きを回すコツを整理すると、こうなります。
- 冷蔵で回すのは3日目まで(日曜調理なら火曜まで)。4日目以降は冷凍か下味冷凍に任せる
- 主菜5品+副菜3品まで。副菜は2日ずつ使い回し、主食は冷凍ごはん、汁物は当日3分で
- 月=豚バラとキャベツの炒めもの、火=肉じゃが、水=鶏むねの照り焼き(冷凍)、木=豚こまの生姜焼き(下味冷凍)、金=鮭の味噌漬けか市販品、という並びが基本形
- 急いで冷ます・汁気を飛ばす・中心まで加熱する・清潔な道具を使う・日付を書く
- 金曜は最初から「作らない日」として空けておく
そのうえで、自分の状況に合わせて選んでください。
日曜に90分取れる週は、主菜5つのうち3つを完成品、2つを下味冷凍に。
日曜に30分しか取れない週は、全部を下味冷凍にして、副菜はレンジで作れるもの1品だけ。
日曜に何もできない週は、冷凍食品と市販の惣菜で5日を組む。それも立派な仕組みです。
作り置きの目的は、冷蔵庫をきれいに埋めることではなく、疲れて帰った日の自分の負担を減らすこと。その目的から外れそうになったら、迷わず品数を削っていいと思います。削ったぶんだけ、続きます。
最後にもう一度だけ。保存期間はあくまで目安です。においや見た目に少しでも異常を感じたら、もったいなくても食べずに捨ててくださいね。
この記事の出典(2026年8月27日確認)
保存できる日数は、調理の仕方・容器・冷蔵庫の温度で変わります。この記事の日数はあくまで目安として読み、少しでも不安があれば食べずに処分してください。
よくある質問
献立表は何人分ですか?
この記事の分量は大人2人+子ども1人(合計3人)を想定した目安です。豚こま300g、鶏むね2枚といった量は、食べる人数と量に合わせて増減してください。1〜2人分にする場合は主菜の量を減らすより、同じ量を作って冷凍の枠を増やすほうが日曜の工程は変わらず楽です。
作り置きを日曜にまとめて作ると、金曜まで冷蔵でもちますか?
冷蔵で1週間もたせるのは難しいとされています。日持ちの目安は冷蔵で2〜3日、塩や酢を多めに使えば3〜4日、冷凍で2〜3週間(リッチェルの解説)。日曜調理なら水曜が4日目にあたるので、木金の分は作った日にそのまま冷凍しておくか、下味冷凍にしておくのが安心です。
保存容器はいくつ必要ですか?
この献立なら保存容器4〜5個とジッパー付き保存袋3〜4枚が目安です。冷凍する主菜は1食分ずつラップに包んで袋にまとめると容器を使いません。下味冷凍の袋は平らにして凍らせると立てて並べられるので、冷凍庫の1段を先に空けておくと入らない事故を防げます。
夏場は何日で食べきるべきですか?
夏は他の季節より菌が繁殖しやすいとされるため、冷蔵で回す日数を1日減らすのが安心です。わたしは6〜9月は「冷蔵は月火の2日、水曜から冷凍」に切り替えています。ただしこれは目安であって安全の保証ではないので、少しでも異常を感じたら食べずに処分してください。
下味冷凍した肉は、当日どうやって解凍すればいいですか?
下味冷凍した肉や魚を使う日は、朝のうちに冷蔵庫に移しておけば夕方は解凍せずそのまま調理できると紹介されています(Shufoo!プラス)。朝、冷凍庫から冷蔵庫に移すだけなので、前日の準備がいらないのがラクなところです。レシピによっては凍ったまま加熱する作り方もあるので、それぞれの手順を確認してみてください。


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