PR

作り置きは2時間で何品作れる?3時間かかる人のための段取り改善

作り置きは2時間で何品作れる?3時間かかる人のための段取り改善 段取り・仕組み
本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれています。

作り置きは2時間で、大人2人・平日5日分を想定するなら副菜6〜10品にメイン3〜5品というのが、実践者が公開している目安です。もし今3時間かかっているなら、原因は腕ではなく「1品の重さ」と「調理の順番」にあることがほとんどなんですよね。

わたしも昔は日曜の午後がまるごと消えて、夜には「何のためにやったんだろう」と落ち込んでいました。今日は、その時間を削るための考え方と、2時間をどう配分するかまでを、出どころつきで整理してお伝えします。

作り置きは2時間で何品作れる?前提つきの目安を知ろう

大人2人・平日5日分なら副菜6〜10品+メイン3〜5品が目安

まず結論です。2時間で現実的に作れるのは、副菜6〜10品とメイン3〜5品というのが、実践者が公開している目安のひとつです。

作り置きレシピサイト「つくおき」の記事「2時間で10品!作り置きレシピってどんなの?」(2018年2月28日更新/2026年8月18日確認)では、一週間の作り置きとして副菜6〜10品、メイン3〜5品を作り、10〜15品あれば作り置きだけで過ごせたり、簡単なサラダを作り足すだけで一週間ラクに過ごせると紹介されています。

ここで大事なのが前提条件です。同記事では一週間を平日5日分と定義していて、大人2人でお弁当も持参し、夕食は作り置きおかず2〜3品を食べる暮らし方が示されています。

つまりこの数字は「大人2人・平日5日分・お弁当あり」の話。ここを飛ばして品数だけ真似すると、多すぎたり足りなかったりします。

8年前の記事を今も基準にしている理由

正直に言うと、わたしはこの目安を見つけたとき「2018年更新か」と一瞬ためらいました。

でも結局これを軸にしているのは、前提条件が明示されている資料が驚くほど少ないからです。品数だけ書いてある記事は山ほどあるのに、「大人2人・平日5日・弁当あり」まで書いてある情報源は本当に希少なんですよね。

数字そのものより、数字が成り立つ条件が書いてあるかどうか。古い新しいより、そこを基準に選んでいます。

情報源によって「1品」の意味が違う

数字が割れて見える最大の理由は、1品の定義が情報源ごとに違うことです。

比較すると、こうなります。

情報源時間品数の目安前提
つくおき(実践者サイト)約2時間副菜6〜10+メイン3〜5大人2人・平日5日分
キミタス(家事代行)1時間あたり一般3品/同社スタッフ4〜5品(実例:2時間9〜12品)依頼家庭により調整
小田急くらしサポート(料理代行の解説)1回2〜3時間約5〜6品片付けまで含む
RAXY(お弁当の作り置き記事)週末まとめて主菜4+副菜6の計10品平日5日分のお弁当

札幌の家事代行「キミタス」の記事「【料理代行】1時間に何品できる?【実例】」(2022年6月9日公開・2026年4月12日更新/2026年8月18日確認)では、一般的に料理代行は1時間に3品と言われている一方、同社の料理スタッフは1時間あたり4〜5品を作っていると説明されています。差が出る理由として、慣れないキッチンではシンクやコンロの位置が異なり、調理道具や調味料が見つからないことが挙げられていました。さらに実例として、3時間で14品/2時間で12品/2時間で9品という訪問先ごとの結果が公開されています。

「小田急くらしサポート」の解説記事(2024年10月8日/2026年8月18日確認)でも、1回(2〜3時間)の依頼で約5、6品の料理を作れると想定されていました。

そして「RAXY」のお弁当作り置き記事(2026年4月1日更新/2026年8月18日確認)では、品数の目安を主菜4品・副菜6品の合計10品程度とし、最初は主菜3品・副菜4品などの少なめから始めるのも一つの手とされています。

なぜここまで品数が割れるのか(わたしの見立て)

同じ「2〜3時間」でも数字がばらつく理由を、私なりに5つに分解してみました。

  • 完成品だけを数えているか、下味冷凍や漬け込みも1品に数えているか
  • キッチンに慣れているか(調味料や器具の場所を探す時間があるか)
  • 買い物と献立決めが時間に含まれているか
  • 食べる人数と1食あたりの量(同じ1品でも仕込む量が倍なら時間も伸びる)
  • 片付けまで含むか、コンロの口数と使える家電がいくつあるか

プロの数字が1時間3品からになるのは、腕の問題ではなく初訪問というハンデが乗っているから。逆に自宅は「慣れたキッチン」側なので、条件だけ見ればわたしたちのほうが有利なんですよね。

わたしはこの分解に気づくまで、SNSの完成写真と自分を同じ土俵で比べていました。土俵が違ったんです。

だから「3時間かかる」は遅くない

ここが最初の認識の転換です。

キミタスが示すのは「一般的には1時間3品/同社スタッフは1時間4〜5品」という幅と、実例としての〈3時間で14品/2時間で12品/2時間で9品〉でした。実例の幅が2時間で9〜12品と開くのは、キッチンの条件と依頼内容の違いです。実際には後半ほど洗い物が増えるので、上限側はそのまま伸びません。

それでも、一般家庭のわたしたちが3時間で8品前後なら、決して遅くはない。問題は速さではなく、3時間立ちっぱなしがしんどいことです。

だったら「速くする」だけでなく「枠を決める」方向でも解決できます。


2時間で10品はどう配分する?経過時間つきの実行プラン

0〜10分は火を使わない(走らせる時間)

いきなり切り始めないのがコツです。最初の10分は、あとで効いてくるものを先に走らせる時間に使います。

  • 容器と調味料を全部出す
  • 湯を沸かし始める(コンロ1口を先に稼働)
  • 肉・魚を調味料に漬ける(漬け込み=この時点で1〜2品が「進行中」になる)
  • オーブンの予熱を入れる

漬け込みは、あとの自分の手を1ミリも使いません。だから真っ先に。

経過時間で並べるとこうなる

つくおきが示す調理順(①メインの下ごしらえ→②副菜の下ごしらえと調理→③茹でる/煮る→オーブン→炒める→④メイン→⑤片付け)を、2時間の枠に当てはめるとこう並びます。

経過時間やることねらい
0〜10分容器・調味料出し/湯を沸かす/肉魚を漬ける/予熱待ち時間を先に走らせる
10〜30分加熱しない和え物・サラダ系(副菜2品)まな板が肉に触れる前に終える
30〜50分茹でる・蒸す(副菜2〜3品)/並行してオーブン1品鍋がきれいなうちに・熱源2つ稼働
50〜75分煮る(副菜1〜2品+メイン1品)/空き時間に容器詰め汚れが増える工程を中盤に
75〜105分炒める・焼く(メイン2〜3品)油汚れを最後にまとめる
105〜120分粗熱取り・容器詰め・片付け詰めるまでが調理

※これは公開されている調理順の考え方を、2時間という枠にわたしが割り付けた配分案です。わたしのストップウォッチの実測値ではありません。コンロの口数や仕込む量で前後します。

10品の中身の例(メイン3+副菜7)

品数だけ決めても動けないので、「重さ」の配分まで決めておきます。

  • メイン3品:漬けておくだけ1品(0〜10分で仕込み済み)/オーブンで焼くだけ1品/炒める1品
  • 副菜7品:和えるだけ2品/茹でて和える3品/煮る1品/冷凍野菜を使う1品

ポイントは、10品のうち手を最後まで動かすのは4〜5品だけにしていること。漬ける・焼く・茹でるは、待っている間に別の作業が進みます。

10品を全部フライパンで作ろうとしたら、2時間では絶対に終わりません。品数ではなく、手の稼働回数で組むんですよね。

途中で押しても切り上げていい

この配分どおりに進まない日のほうが多いです。わたしも、75分の時点でまだ煮物が残っていることがよくあります。

そのときは炒め物を1品減らす。減らした食材は下味をつけて冷蔵庫へ入れて、平日に焼くだけの状態にしておきます。

未完成のまま冷蔵庫に入れることは、失敗ではなく前借りです。ここを許せるようになってから、日曜の午後がずいぶん軽くなりました。


作り置きに3時間かかる原因は?時間を食う4つのポイント

調理法がバラバラで鍋を洗う回数が増える(原因①)

一番多いのがこれです。煮物で鍋を洗い、炒め物でフライパンを洗い、また茹でるために鍋を出す。

つくおきの前掲記事では、〈茹でる・和える/煮る/炒める/焼く/炊く〉のどの調理方法に当てはまるかを考え、調理器具を汚しにくいものから調理していくと洗う回数が少なくなりテンポよく調理でき、基本的には片手鍋を使うものから先に、フライパンで炒めるものが最後になるように作ると書かれています。

洗って、拭いて、また出す。この往復が1回減るごとに、数分と「やる気」が同時に戻ってきます。

献立をその場で考えている(原因②)

冷蔵庫を開けて考え、レシピを探し、また冷蔵庫を開ける。この時間は調理時間に計上されないのに、確実に体力を削ります。

わたしが「今日は無理だ」と感じる日は、だいたい手より先に考える気力が切れています。

だから買い出しの時点で、何をどれに使うかまで決めてしまう。ここは後の章で具体的に書きますね。

コンロ以外の熱源が空いている(原因③)

3口あるのに1口しか動いていない、あるいは2口しかないのにレンジもトースターも空いている。これが渋滞の正体です。

つくおきでも、並行調理に便利なオーブン料理を入れるのは時間短縮に有効と紹介されています。

コンロの数は変えられませんが、熱源の数は今日から増やせます。

品数を最初から欲張っている(原因④)

10品と決めて買い出しに行き、途中で心が折れて、後半が雑になる。わたしが長年やっていたのはこれでした。

RAXYの記事でも、品数が多すぎると週末の負担が増え、少なすぎると途中で足りなくなるため、最初は欲張らず少なめから始めて家族の食べる量に合わせて調整することがすすめられています。

つまり最適な品数は、腕ではなく「自分の家の消費量」で決まるんですよね。

作り置きのおかずを保存容器に詰めた様子
※画像はAIによるイメージ

作り置きで3時間かかった原因は?わたしが一番つまずいたポイント

「全部手作りで10品」を目標にしていた頃

正直に書くと、わたしが3時間コースだった頃の失敗は、順番でも腕でもなく目標設定でした。

見かけた完成写真の10品を目標にする。でもその中身に、漬けただけの肉や茹でただけの青菜が含まれている可能性を、まったく考えていませんでした。

同じ10品でも、中身の重さがまるで違います。それを知らずに全部を主菜級で埋めようとしていたので、終わるはずがなかったんです。

わたしの台所の条件(ここは前提として書いておきます)

数字は出しませんが、条件は書いておいたほうがフェアだと思うので。

うちはコンロ2口です。3口あるお宅の記事を読んで真似すると詰まるのは当然で、わたしが並行調理にこだわるのは、単純に口数が足りないからなんですよね。

熱源として使えるのは、コンロ2口のほかにレンジとトースター、それに放置できる加熱家電が1台。「同時に何本走らせられるか」で考えるようになったのは、この制約があったからです。

作り置きを回すようになって数年経ちますが、いまだに毎週完璧にはできていません。それでいい、というのが今の結論です。

折れるのはいつも6品目あたりだった

これは何度もやったので、はっきり言えます。

具体的にはこんな状態です。シンクにはボウルが3つとざるが1つ、菜箸が2膳。調理台は使い終わった調味料のボトルで埋まっていて、まな板を置く場所がない。冷蔵庫を開けると、まだ手をつけていない食材の袋が2つ残っている。

そこで残りの品数を数えた瞬間に、一気に嫌になるんです。

しんどさの正体は工程数ではなく、視界に入る「散らかり」でした。だから今は溜めないことを最優先にしています。1品終わったら容器に詰める、使った器具は洗うか水に浸けるかその場で決める。

前半に手を抜くと後半の自分が沈む、というのを何度も学びました。

今は品数ではなく時間で区切っている

品数を決めるのをやめて、「今日は2時間やる」と決めて始める。タイマーが鳴ったら途中でも切り上げます。

残った食材は冷凍するか、平日にそのまま焼くだけの状態にして冷蔵庫へ。中途半端に見えても、翌週の自分にはちゃんと効きます。

なお、わたしはこの記事で自分のストップウォッチの数字は出しません。家庭ごとに人数も口数も違うのに、自分の実測を一般化して配ると、読む人の判断をむしろ歪めてしまうからです。

判断基準は「金曜の夜の自分が開けて食べられるか」

何を残して何を諦めるか、わたしの基準はひとつです。

凝った味つけの副菜より、切ってあるだけの野菜のほうが救われる日があります。逆に気力のある日曜には少し手のかかるメインを仕込んでおくと、翌週の自分が喜ぶ。

作り置きは、全部を同じテンションで作らなくていい。気力ゼロ用と、少し余裕がある日用を混ぜておくのが、わたしにとっての正解でした。


作り置きの調理順は?3時間を2時間に近づける並べ方

基本は「和える → 茹でる・煮る → オーブン → 炒める」

順番の結論はシンプルで、フライパンの炒め物を最後に回すことです。

つくおきの手順は、①メインおかずの下ごしらえをして一度冷蔵庫へ ②副菜の下ごしらえと調理開始 ③調理は茹でる/煮る、オーブン調理、炒めの順 ④副菜調理後にメインおかず ⑤後片付け、とまとめられています。

理由は油汚れです。フライパンを最後に持ってくれば、油を落とす洗い物が一度で済みます。

生ものを先、肉魚をあとにすると衛生面でも都合がいい

サラダや和え物のように加熱しないものを先に片付けておくと、まな板が肉や魚に触れる前に終わります。

効率のための順番と、衛生のための順番が同じ方向を向いているのは助かるところ。迷ったら「加熱しないもの→加熱するもの」の並びにしておけば、大きく外しません。

肉・魚を扱ったまな板と包丁を、そのまま野菜に使わない。手洗いと器具の使い分けは、急いでいる日ほど飛ばしがちですが、ここは時間の節約対象から外しています。

なお二枚貝など加熱条件に注意が必要な食材は、加熱の目安が公的機関から示されているので、使うときは厚生労働省の情報を確認してください(この記事では扱いません)。

途中で順番を間違えても気にしない

これは救いのある指摘なので、そのまま紹介させてください。

つくおきでは、調理前に大まかな流れと作業のまとまりを頭に入れることがポイントで、作業途中で順番を間違えても気にせず調理するとされています。

完璧な順番でやろうとして固まるくらいなら、多少ずれても手を動かしたほうが早い。わたしも「あ、炒め物を先にやっちゃった」と気づく日がありますが、もう気にしないことにしています。


作り置きの準備でどこまで時短できる?

シンクと調理台を空にしてから始める

地味ですが、ここが一番効きます。

前掲のキミタスの記事でも、慣れないキッチンではシンクやコンロの位置が異なり、調理道具や調味料が見つからないことが、1時間あたりの品数が伸びない理由として挙げられていました。

プロでも同じ条件で減速するということは、これは腕ではなく物理の問題です。前日の夜にシンクを空にしておくだけで、当日の最初の10分が丸ごと調理に使えます。

買い出しリストは「用途つき」で書く

買い物リストに量だけ書くと、当日「このにんじん何に使うんだっけ」で止まります。

にんじん2本と書くのではなく、1本は炒め物、1/2本はスープ、残りは味噌汁の具、というように用途を横に書いておく。それだけで当日の判断がゼロになります。

特売や大容量パックを優先していいと思っています。安いほうを買って、用途の割り振りだけあとで直せば済む話なので。

待ち時間の長いものから先に火にかける

いも類のように「時間はかかるけれど手はかからない」ものは、開始10分以内に仕掛けてしまいます。

魚の切り身に塩を振って置いておくのも同じ発想で、置いている間に別の作業が2つは進みます。

放置できる時間を前半に何本走らせられるかで、後半の混み具合が変わるんですよね。

作り置きのおかずを保存容器に詰めた様子
※画像はAIによるイメージ

一週間分の作り置きは何品必要?(大人2人・平日5日分)

まず自分の家の「消費速度」を1回測る

必要な品数は、腕でも季節でもなく、家族が1日に何品消費するかで決まります。

実際の5日分の組み方は 平日が一気にラクになる1週間分の作り置き献立|5日分メニュー実例 をどうぞ。

つくおきの前提では、夕食は作り置きおかず2〜3品、お弁当にはメイン1品と副菜2品という組み合わせでした。

夕食で3品×5日なら15回ぶんの登場が必要ですが、1品を2〜3回に分けて食べる前提なら6〜8品で回ります。ここを一度紙に書くだけで、翌週の買い出しがぶれなくなります。

お弁当も回すなら主菜4+副菜6が一つの目安

お弁当がある家庭は必要量が跳ね上がります。

RAXYの記事では主菜4品・副菜6品の合計10品程度が理想的で、これだけあれば平日5日間のお弁当作りを十分カバーできるとされていました。

同じ記事では、同じメニューを数回登場させて調理の手間を省きつつ、組み合わせを変えれば飽きずに食べられるという考え方も紹介されています。

足りない週は「作り足し1品」で埋める

全部を週末に用意しようとすると、必ずどこかで破綻します。

つくおきでも、簡単なサラダを作り足すだけで一週間ラクに過ごせるという書き方でした。完成品100%を目指していないんですよね。

わたしの感覚でも、週末に用意するのは「主役」だけで十分。豆腐や納豆、袋のサラダを足す前提にしておくと、品数の目標が2品ぶんくらい軽くなります。


平日はどう運用する?温め直しと詰め替えの段取り

皿を増やさないのが平日の鉄則

週末に頑張っても、平日に洗い物が増えたら差し引きゼロです。

わたしはレンジ対応の保存容器に詰めて、そのまま食卓に出すようにしています。見栄えは落ちますが、金曜の夜に皿を4枚洗う体力は残っていないので。

来客がある日だけ盛り直す。それ以外は容器のままでいい、と決めてしまうと迷いません。

温め直しは「水分が飛ぶもの」だけ注意する

煮物や和え物は、容器のままレンジで温めれば十分です。

一方で、焼いた肉や揚げ物系は温め直しでパサつきやすいので、少し水や酒をふってからラップをかける。この一手間だけは残しています。

加熱時間は容器の量や機種で変わるので、短めにかけて足すほうが失敗しません。

冷蔵庫の並べ方で「考える時間」を消す

手前に日持ちの短いもの、奥に長いものを置く。それだけで平日に「どれから食べるんだっけ」と考える時間が消えます。

保存については、公的機関が「作り置きは何日もつ」という日数の基準を示していないことを先にお伝えしておきます。厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」(2026年8月18日確認)で示されているのは日数ではなく条件で、冷蔵庫は10℃以下・冷凍庫は−15℃以下、残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存する、温め直しは75℃以上を目安に十分加熱する、そして「時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう」とされています。

これはあくまで一般的な目安です。レシピに保存期間の記載があればそちらを優先し、味やにおいに違和感があるときは迷わずやめる判断を。


冷凍や市販品を使うと何が減る?工程の引き算で考えよう

容器がバラバラだと、詰める時も冷蔵庫に入れる時も地味に時間を食います。サイズを揃えるだけで段取りが軽くなるので、買い足すなら作り置き用の保存容器から見てみてください。

時短の実感は月10〜12時間という調査結果

冷凍をどう位置づけるかで、作り置きの重さはかなり変わります。

日本冷凍食品協会が毎年実施している「冷凍食品の利用状況実態調査」の2026年調査について、日本食糧新聞(2026年4月30日/2026年8月18日確認)は、冷凍食品の利用による時短効果を、月で約10〜12時間短縮できると感じていると報じています(調査の一次情報は同協会の“冷凍食品の利用状況”実態調査)。

この2026年調査は、月に1回以上冷凍食品を利用する全国の20歳以上の男女1,500人を対象に、2026年2月14〜15日にインターネットで実施されたものです。あくまで利用者の実感値ですが、月10時間なら週2時間強。作り置き1回ぶんに相当します。

なお、以下で触れる意識調査の数値は同協会の別年の調査によるものなので、年をそのつど明記していきますね。

消えるのは「分」ではなく「工程」

ここからはわたしの机上の引き算です。実測ではなく、工程を数えた話として読んでください。

冷凍のカット野菜を1品ぶん使うと、〈洗う〉〈切る〉〈湯を沸かす〉〈茹でる〉〈ざるを洗う〉が消えます。工程で5つ、鍋の洗い物が1回、湯を沸かす工程が1本まるごと不要になる計算です。

これを副菜3品ぶんに広げれば、消える工程は15。鍋の洗い物は3回減ります。

時間短縮というより、コンロが空くのが本当の効果だと思っています。

なぜ「切る」が最初に外注されるのか

日本冷凍食品協会の2025年(令和7年)調査では、利用頻度が増えた冷凍食品として最も大きな変化が見られたのは冷凍野菜とされていました。

冷凍野菜が伸びているのは、味や価格の話というより「切る」という工程を買っている動きだとわたしは見ています。

考えてみると、作り置きで最初に外注されるのはいつも同じ場所です。ミールキットは「献立を考える+切る」、カット野菜は「洗う+切る」、惣菜は「作る全部」。順番に外れていくのは、どれも手を動かし続けないと終わらない工程なんですよね。

逆に「煮る」「焼く」のような待つだけの工程は、あとまで自宅に残る。この線引きが見えてから、何を買って何を自分でやるかの判断がすごく楽になりました。

家電に逃がすと「見張る時間」が手から離れる

ここも認識の転換ポイントで、家電は加熱時間そのものを劇的に短くするわけではありません。

煮込み1品を放置できる家電に移すと、加熱時間は同じでも、コンロが1口空き、吹きこぼれを見張る必要がなくなります。浮くのは「分」ではなく「注意力」です。

なお機種ごとの選び方は段取りとは別の論点なので、この記事では扱いません。

作らない選択肢:惣菜・食材宅配・料理代行

作り置き8品のうち2品が市販の惣菜でも、平日はまったく同じように回ります。

カット済み食材と合わせ調味料が届く食材宅配やミールキットは、「切る」と「献立を考える」を先に外せる選択肢として、作り置きの土台にも使えます。

料理代行に頼む手もあります。小田急くらしサポートの解説では料理代行の料金相場は1時間3,000〜5,000円程度(1回の利用は片付けまで含めて6,000〜10,000円程度)と紹介されていました。料金も条件も会社と時期で変わるので、検討するときは必ず公式の最新情報を確認してください。

作り置きのおかずを保存容器に詰めた様子
※画像はAIによるイメージ

作り置きの常識は今どう変わっている?(冷凍・市販品の位置づけ)

「全部手作り」という前提が緩んできている

わたしの見立てでは、作り置きの評価軸はここ数年で確実に動いています。

日本冷凍食品協会の2025年調査結果を伝える共同通信PRワイヤーのプレスリリース(2025年4月/2026年8月18日確認・一次情報は同協会の調査ページ)によると、冷凍食品をおかずや主食として食卓に出すことについて「手抜きだと思う」は女性27.0%・男性15.0%、「罪悪感がある」は女性22.6%・男性11.4%と、男女ともに低い数値に留まっているとされています。

罪悪感を持つ人が2割前後ということは、裏を返せば8割近くは気にしていないということ。「全部手作りで10品」を暗黙の前提にしていた時代のほうが、もう例外になりつつあります。

測るべき指標は「品数」ではなく「手を動かした回数」

ここは言い切ります。これから作り置きで数えるべきは、冷蔵庫に並んだ品数ではなく、自分が手を動かした回数です。

同じ10品でも、切る工程が10回あるのか3回で済むのかで、疲労はまるで違う。品数は成果に見えて、実は負担の大きさを何も表していません。

来週の作り置きが終わったら、品数の代わりにこう数えてみてください。「包丁を握った回数」「洗った鍋の数」。この2つが先週より減っていれば、たとえ品数が同じでも段取りは前進しています。

それでも変わらないのは「金曜の夜」

とはいえ、便利なものが増えても、疲れて帰った日の限界は変わらないんですよね。

だから仕組みを増やすより、まず「どこで折れるか」を知っておくほうが強い。折れる場所さえ分かっていれば、そこだけ外注すれば済みます。


まとめ:何品作るかより、何時間やるかを決めよう

要点を整理しますね(前提:大人2人・平日5日分の場合)。

  • 2時間の目安は副菜6〜10品+メイン3〜5品。ただし1品の定義と人数の前提で数字は大きく動く
  • 2時間の配分は「0〜10分=漬け込みと湯沸かし/10〜30分=和え物/30〜50分=茹でる+オーブン/50〜75分=煮る/75〜105分=炒める/105〜120分=詰めと片付け」
  • 10品組むなら、最後まで手を動かすのは4〜5品まで。残りは漬ける・焼く・茹でるで待たせる
  • 家事代行の目安は1時間あたり3〜6品(初訪問か慣れた家かで幅がある)。3時間かかっていても遅くはない
  • 時間がかかる原因は、調理法のばらつき・その場で考えること・熱源の使い残し・品数の欲張り
  • 冷凍のカット野菜1品で消える工程は5つ、鍋の洗い物は1回。家電で浮くのは見張る時間

改めて一文にすると、大人2人・平日5日分・お弁当ありの家庭なら、2時間で副菜6〜10品+メイン3〜5品が目安。これが公開されている実践者の数字です。

そして、答えを1つに閉じる必要はまったくありません。

時間はあるけれど気力がない日は、順番だけ整えて品数を減らす。茹でる・和えるの副菜3品でも週は回ります。

気力はあるけれど時間がない日は、漬け込みだけやる。肉と魚を調味料に漬けて冷蔵庫に入れるだけなら、洗い物もほとんど出ません。

どちらもない週は、惣菜や冷凍、食材宅配に頼る。作らないことも段取りのうちです。

10品並んだ冷蔵庫の写真は美しいけれど、わたしたちが本当に欲しいのは写真ではなく、金曜の夜に「今日は作らなくていい」と思える安心感なんですよね。

だから最後の結論はこれです。次の週末は、品数を決めずにタイマーを2時間でセットして始めてみてください。 鳴ったら途中でも終わり。そこで並んだ品数が、あなたの家の「ちょうどいい」の出発点になります。


よくある質問

作り置きは初めてでも2時間で10品作れますか?

最初は難しいと考えておいたほうが気持ちが楽です。RAXYの記事でも、最初は主菜3品・副菜4品などの少なめから始めるのも一つの手とされています。まず7品前後で2時間を回してみて、余った時間ぶんだけ次回に足していくやり方をおすすめします。

品数が足りなくなった週はどうすればいいですか?

平日に1品だけ作り足す前提にしておくと、週末の目標が軽くなります。つくおきでも、簡単なサラダを作り足すだけで一週間ラクに過ごせると紹介されています。豆腐や納豆、袋入りのサラダを常備しておけば、実質的な作り足しはゼロ工程で済みます。

作り置きはどのくらい日持ちしますか?

日数を示した公的な基準はありません。厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」は、冷蔵庫10℃以下・冷凍庫−15℃以下、浅い容器に小分けして早く冷やす、温め直しは75℃以上、そして「時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう」という条件を示しています。日持ちは料理の内容や保存状態で変わるため、日数を一律に当てはめないでください。レシピに保存期間の記載があればそちらを優先し、味やにおいに違和感があるときは食べないでください。

料理別の日数と、その根拠は 作り置きは何日持つ?冷蔵庫での日持ち目安を料理別に完全ガイド にまとめました。

あわせて読みたい

この記事と関わりの深い話は、それぞれ個別の記事で掘り下げています。

この記事を書いた人
杉本千夏

気力がゼロの日でも、食卓が回る。その形をお届けしたくて、このサイトをやっています。

毎日のお仕事と夕飯づくり、おつかれさまです。フルタイムで働きながら子育てをしている杉本です。もともと料理が苦手で、帰宅後の夕飯づくりに毎日絶望していました。凝ったことをやめて「どうにか今日を乗り切る」段取りだけを集めるようにしたら、少し楽になった気がします。

紹介する情報は、公式の表記や公開されている事例を確かめてから書いています。確かめられない数字は書きません。合わない方のことも、正直にお伝えします。

記事の中で「ここ違うのでは」と思われたら、ぜひ教えてください。

杉本千夏をフォローする
段取り・仕組み
杉本千夏をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました