玉ねぎのみじん切りを早くする一番の近道は、包丁を入れる回数を減らすことです。「放射状に切り目を入れる」「端から刻む」の2アクションで完成させる方法があり、いちばん難しい“横に寝かせて切り目を入れる工程”をまるごと省けます。必要な道具はまな板と包丁だけです。減るのは刃を入れる工程がまるごと1つです(所要時間は玉ねぎの大きさ・刻みの細かさ・包丁の切れ味で変わるので、この記事では時間ではなく工程の数で見ていきます)。
玉ねぎのみじん切りを早くする方法とは?結論は「包丁を入れる回数を減らす」
早くなる理由は腕前ではなく工程数です。定番の3アクションから横の切り目を省いて2アクションにすれば、それだけで作業がひとつ丸ごと消えます。
まず結論:工程を減らすほうが、手の速さを上げるより早い
みじん切りが遅い原因を「自分の手が遅いから」だと思っていませんか。
わたしはずっとそう思っていました。教わったとおりの手順を律儀になぞっては、「なんでこんなに時間がかかるんだろう」と落ち込んでいたんです。
でも実際に効いてくるのは、手のスピードよりも工程の数のほうでした。
定番のみじん切りは、ざっくり言うと「縦に切り目」「横に切り目」「端から刻む」の3アクション。ここから横向きの切り目を省ければ、包丁を持ち替える回数も、持ち直す回数も減ります。
疲れて帰った日に、包丁を速く動かす練習をする気力なんて残っていませんよね。だったら、動かす回数そのものを減らすほうが現実的です。
秒数ではなく「刃を入れる回数」で見積もる
ここはわたしが今いちばん大事にしている見方です。
同じ作業でも、玉ねぎの大きさ、包丁の切れ味、まな板の高さ、その日の眠さで、かかる秒数はいくらでも変わります。だからわたしは、秒数より「刃を何回入れるか」で段取りを組むようになりました。
回数は台所が違っても変わりません。3アクションが2アクションになる、というのは、どんな日でも裏切らない差です。
夕飯の段取りで見積もりたいのは「今日の自分に、あと何回この動作ができるか」ですから、回数で数えるほうが素直なんですよね。
所要時間の目安と、そろえるもの
この記事で紹介する方法に必要なのは、まな板と包丁だけ。特別な道具は要りません。(どうしても手を動かしたくない日はみじん切りが面倒・めんどくさい時に|楽になる道具と切り方の考え方で道具に任せる形も整理しています)
玉ねぎの大きさ、刻みの細かさ、包丁の切れ味で体感はかなり変わるので、ここでは時間を数字にはしません。代わりに刃を入れる工程が3つから2つに減るという見方をしてくださいね。
初回は手順を確認しながらになるので、もう少しかかると思います。数回やれば手が覚えます。
この記事で扱う打ち手は3つ
早くするための打ち手を、先に整理しておきます。
- 削る:工程そのものを減らす(放射状に切る、芯を取らない)
- そろえる:やり直しを発生させない(切る前に大きさを決める)
- 預ける:包丁を持たない日を作る(冷凍ストックなど)
レシピの詳しい手順書ではなく、「段取り」として整理していきます。どれか1つでも手持ちにあれば、その日の気力に合わせて選べます。全部を身につける必要はありません。
なぜ玉ねぎのみじん切りは時間がかかる?つまずくのはどこ?
遅くなる原因は主に3つ。横の切り目が難しいこと、端がほどけて散らかること、そして切れない包丁です。どれも手の速さとは関係のないところでつまずいています。
原因1:横に寝かせて切り目を入れる工程が難しい
定番のやり方でいちばんの難所が、ここです。
キッコーマンのホームクッキング(江口恵子さん監修のみじん切り解説)では、定番の手順として、玉ねぎを90度回転させて包丁を寝かせ、横に2〜3か所切れ目を入れる、と紹介されています。
料理家のきじまりゅうたさんがレタスクラブで紹介している定番手順の説明でも、この横の切り目について、包丁の刃が引っかかって切りづらいことがある、と触れられていました。
包丁を水平に保つのって、実はかなり難しいんですよね。わたしは毎回ここで刃が斜めに入って、断面がガタガタになっていました。
しかも「2〜3か所」ということは、この工程だけで刃を2〜3回入れ直す計算になります。刃を寝かせて、支えて、抜いて、また入れる。回数で数えると、ここが重いのがよく分かります。
原因2:端からほどけて、追いかける時間が増える
玉ねぎは層が重なった構造なので、根元まで刃を入れきってしまうと端からほどけていきます。
同じくレタスクラブの記事では、定番の切り方について、端っこがバラバラになりやすいという悩みが挙げられていました。
ほどけたかけらを集め直す時間って、地味に長いんです。しかもまな板の上で散らばると、拾い集めているうちに気力のほうが先に削られます。
わたしが心の中で「あー」と声が出るのは、だいたいこの瞬間でした。刻む作業より、散らかったものを回収する作業のほうが、精神的にはつらいんですよね。
原因3:切れない包丁が、すべてを遅くする
身も蓋もないのですが、これがいちばん大きい原因かもしれません。
キッコーマンのホームクッキングでは、仕上がりをきれいにするためにもよく切れる包丁は必須だと江口さんが述べており、特に薄切りの場合は切れ味が大切になるとも解説されています。
同じ記事では、涙の原因は目や鼻を刺激する物質で、玉ねぎの細胞が潰れることで空気中に放出されると説明されており、対策としてよく切れる包丁を使う、換気をしっかり行う、冷蔵庫で冷やしておく、といった方法が紹介されていました。
つまり切れない包丁は「遅い」「涙が出る」「潰れる」の三重苦なんです。
一度涙で手が止まると、目をこすって、手を洗って、再開するまでにけっこうな時間が溶けます。研ぐのが面倒なら、家庭用のシャープナーを引き出しにしまわず台所に出しっぱなしにしておくだけでも、ハードルはぐっと下がりますよ。

玉ねぎのみじん切りを早くする切り方は?放射状に切る2アクション手順
放射状に切り目を入れて、端から刻むだけ。横の切り目は不要です。横の切り目がなくなるぶん、同じ手つきでも手数が減ります。刃は根元まで入れきらず、つながりを残すのがコツになります。
手順は「放射状に切り目」「端から刻む」だけ
レタスクラブで紹介されている、きじまりゅうたさんの方法がこれです。
記事によると、玉ねぎは放射状に繊維が走っているので、その繊維に沿って包丁を入れるのがポイント。「放射状に切り目を入れる」「端から切る」の2アクションで完成する、と説明されています。
やることは本当にこれだけです。横に寝かせる工程がありません。
きじまさんはこの発想のきっかけについて、バウムクーヘンを剥がしながら食べていたときに玉ねぎも「球体の重なり」だと改めて感じた、放射状に切り目を入れれば円弧の形になり、それを刻めばみじん切りになる、という考え方だとレタスクラブの記事で語っています。
球体だという当たり前のことに、わたしはまったく気づいていませんでした。頭の中でずっと「四角いものを格子状に刻む」イメージのままだったんですよね。
切り目の間隔は何mm?刃はどこまで入れる?
ここが手元で再現するときのいちばんの分かれ道なので、はっきりさせておきます。
間隔について。 粒の大きさは、切れ目を入れる間隔で決まります。キッコーマン ホームクッキングでは「切れ目を入れる間隔は、みじん切りのサイズ次第。たとえば5mm角にしたいなら、切れ目も5mmの幅で入れていく」と説明されており、仕上げたい大きさと同じ幅で切れ目を入れるのが目安になります。つまり仕上げたい粒の大きさ=切り目の間隔という関係です。
細かいみじん切りにしたいなら、その間隔を狭くすればいい、ということになります。キッコーマンの記事でも、切れ目を入れる間隔はみじん切りのサイズ次第で、5mm角にしたいなら切れ目も5mm幅で入れる、と案内されていました(こちらは定番の切り方の解説です)。
わたしは、ハンバーグなどに使うみじん切りなら5mm前後を目安に間隔を取っています。上のキッコーマンの考え方どおり、仕上げたい粒の大きさ=切れ目の幅で決めています。粗みじんにしたい日は、その倍の幅で切れ目を入れています。
刃の深さについて。 キッコーマン ホームクッキングの定番手順では、切れ目を入れるときに根元部分を1/4ほど残すと案内されています。つまり、切り目の段階では玉ねぎをばらさない、ということです。(きじま式を紹介しているレタスクラブの記事には、刃をどこまで入れるかの記載はありません。以下はわたしが手元で試した結果です)
これは細かいみじん切りのときも同じ考え方でいくのが自然です。根元側でつながりが残っていれば、原因2で書いた「端からほどける問題」が起きにくくなります。
わたしは最初、ここを読み飛ばして刃を入れきってしまい、まな板の上でバラバラになった経験があります。切り目を入れる段階では“切り離さない”。ここだけは意識してくださいね。
なぜ放射状だと早いのか
玉ねぎの層は、中心から外に向かって放射状に並んでいます。
その向きに沿って刃を入れると、層の重なりをそのまま利用できるので、縦・横の切り目を格子状に入れる必要がなくなるわけです。
レタスクラブの記事では、この切り方は繊維が潰れないため余分な水分が出づらく、断面を見ると一片一片がほぼ均一の大きさになっている、とも紹介されていました。
ここでいう「繊維に沿う」というのは、玉ねぎの根元から先端に向かって走っている筋の向きに刃を合わせる、という意味です。筋を断ち切る向き(横向き)に切ると、細胞が潰れて水分が出やすくなります。
芯は取らなくていい
これ、わたしはずっと律儀に取り除いていました。
キッコーマンの記事では、みじん切りをするときは芯を取り除くと切りづらいので残しておく、と説明されています。江口さんも、玉ねぎの芯は特にえぐみなどもないので取り除かずにそのまま一緒にみじん切りにするとよい、とコメントしています。
芯を外す作業が丸ごと消えました。工程が1つ減るというのは、それだけで十分な収穫です。
そもそも芯は、切り目を入れたときに形をつなぎとめてくれる部分でもあります。残したほうが押さえやすく、散らかりにくい。取らない理由のほうが多いんですよね。
もうひとつの放射状:くし切りにしてから刻む
キッコーマンのホームクッキングでは、江口さんおすすめの「簡単な切り方」として、別のアプローチも紹介されています。
- 縦半分に切った玉ねぎの断面を下にして置く
- 繊維に沿って放射状に包丁を入れ、薄いくし切りにする(記事の例では3mm程度)
- くし形に切ったものを重ねる(玉ねぎ半分の1/3程度の量が切りやすい)
- 端から少しずつ、放射状に切っていく
江口さんは、くし切りにしたものを切るだけなので効率的で簡単だと解説しています。
さらに、薬味などで少しだけ使いたいときは必要な分だけカットして残りは保存すればよく、定番の切り方のように切り込みが入った状態の玉ねぎが残ることもない、という利点も挙げられていました。
「切りかけの玉ねぎが冷蔵庫に残る問題」から解放されるのは、地味にうれしいポイントですよね。
2つの放射状、どちらから試す?
同じ「放射状」でも、性格が少し違います。
きじま式は丸ごとの断面にそのまま切り目を入れて刻む流れなので、刃を入れる回数が最小です。とにかく早く終わらせたい日向き。
くし切り経由は、一度バラしてから重ねて刻むぶん手数は増えますが、途中で量を調整できるのが強みです。「今日は少しだけ使いたい」という日はこちらが扱いやすいと思います。
わたしは何度か両方を行き来した結果、ハンバーグやミートソースのようにたくさん使う日はきじま式、薬味に少しだけ欲しい日はくし切り経由、と分けるところに落ち着きました。
最初の数回は、正直どちらも手が迷います。わたしの場合、迷いが消えたのは「使う量で決める」と割り切ってからでした。細かさで選ぼうとすると毎回考え直すことになるので、量で振り分けるほうが頭を使わずに済みます。
定番の切り方とどう違う?比較で整理
| 項目 | 定番のみじん切り | 放射状に切る方法 |
|---|---|---|
| 刃を入れる工程 | 縦の切り目→横の切り目(2〜3か所)→端から刻む | 放射状に切り目→端から刻む |
| 難所 | 包丁を寝かせて横に切り目を入れる | 斜めに刃を入れる角度に慣れるまで |
| 端の状態 | 端がバラバラになりやすい | 層の形を保ちやすい |
| 粒のそろい方 | 切り目の間隔しだい | 一片一片がほぼ均一 |
| 粒の大きさの決め方 | 5mm角なら5mm幅の切れ目 | 間隔を広げれば粗みじんに |
| 向いている場面 | 細かさを厳密に狙いたいとき | とにかく早く終わらせたいとき |
※表の内容は、レタスクラブ(きじまりゅうたさんの解説)およびキッコーマン ホームクッキング(江口恵子さんの解説)での説明にもとづいて整理したものです。実際の仕上がりは玉ねぎの大きさや包丁の切れ味で変わります。
定番の切り方でとくに不自由していないなら、無理に変える必要はまったくありません。横の切り目でいつも苦戦している人、端がほどけて散らかるのがストレスな人にこそ、乗り換える価値があります。
わたしも初回は角度が浅すぎて、くし切りみたいになりました。中心に向かって刃を向ける意識を持つと、だいぶ安定します。失敗した1回で見切りをつけないでくださいね。
みじん切りの大きさをそろえるコツは?切る前に間隔を決める
そろえる最大のコツは、切り始める前に粒の大きさを決めてしまうことです。ずれたら部分ではなく全体を、向きを変えて2回トントンし直します。
コツ1:切る前に「何mmにするか」を決める
そろえるための最大のコツは、切り始める前にサイズを決めてしまうことです。
前述のとおりキッコーマンの記事では、切れ目を入れる間隔はみじん切りのサイズ次第だとしたうえで、切り始める前にどのくらいのサイズにするかをイメージしておくとよい、と案内されています。
みじん切りの粒の大きさに決まった定義はなく、レシピによって「みじん切り」と「粗みじん」の呼び分けも幅があります。料理に合わせて自分で決める、と考えたほうが迷いません。
つまり「細かければ細かいほど正解」ではなく、料理に合わせて狙いを決めるものなんですね。
ハンバーグのようにタネになじませたいときは細かめ、食感を残したい炒め物なら粗みじん、といった具合です。狙いが決まっていれば「もう少し刻もうかな」という迷いの時間が消えます。
コツ2:最初の1本の幅を、全部の基準にする
わたしが実際にやっているのは、最初に入れた切り目の幅を目で覚えて、そこに合わせて残りを入れていく方法です。
途中で幅が広がってきたら、そこで一度止めて仕切り直します。
ずれたまま最後まで切り切ると、結局あとで刻み直しになるんですよね。「途中で気づいたら直す」ほうが、トータルでは早いです。
定規を持ち出す必要はありません。わたしは「爪の幅の半分くらい」で5mmを見ています。自分の手にある基準をひとつ決めておくと、毎回測る手間がなくなります。
コツ3:大きい粒だけを狙って刻み直さない
大きい粒だけを個別に刻もうとすると、まな板の上で追いかけっこになります。
キッコーマンの記事では、思ったよりみじん切りが大きくなってしまったときや、端の大きい部分も細かくしたい場合の方法として、全体を包丁でトントンと切っていくとより細かな大きさでそろえられる、と紹介されています。
手順としては、みじん切りにしたものを広げて平らにならし、包丁を握っていない方の手で刃先を押さえ、そこを支点にして包丁を上下に動かしてトントンと切る。そのあと平らにならして包丁の向きを縦に変え、再びトントンと切る。端から少しずつまんべんなくトントンするのが大きさをそろえるコツだと解説されています。
部分ではなく全体を、向きを変えて2回。これがポイントです。
もっと細かくしたいときは、仕上げに利き手ではない方の手で包丁の刃先(峰)を押さえ、利き手を上下に動かして全体を刻み直すと早いです。
コツ4:粗みじんは「間隔を広げるだけ」
同じやり方で、粗みじんにすることもできます。
切る間隔を広げて放射状に包丁を入れ、同じ幅で端から刻むだけです。切り目を入れる段階で刃を根元まで入れきらないのは、細かいみじん切りのときと同じです。
間隔を変えるだけで細かさを調整できるので、覚える手順は1つで済みます。
細かさ違いのために別の切り方を覚え直さなくていい、というのは疲れた日にありがたいところです。わたしが放射状の切り方を手放せなくなったのは、正直この「覚えることが増えない」点が大きいです。
包丁の動かし方はどうする?押す・引く・トントンの使い分け
力で押し切らず、刃を前後に滑らせるのが基本です。刻み直しのトントンは刃先を支点にして手首だけを動かします。
押す動きと引く動き
キッコーマン ホームクッキングでは、定番の切り方として、玉ねぎを縦半分に切って断面を下にし、根元を1/4ほど残しつつ端から等間隔(記事では3mm程度)に切れ目を入れ、90度回して包丁を寝かせて横に2〜3か所切れ目を入れ、最後に端から刻んでいく、と手順が示されています。
「ひくように」という言葉がヒントです。刃を上から押しつぶすのではなく、前後に滑らせると、力を入れなくても切れます。
わたしは昔、体重をかけて押し切っていました。だから疲れるし、玉ねぎも潰れていたんですね。手首が痛くなるのを「筋力が足りない」と思っていたのが、そもそもの勘違いでした。
トントンは「支点を作る」動き
刻み直しのトントンは、腕を大きく振る動作ではありません。
繰り返しになりますが、キッコーマンの記事では利き手でない方の手で刃先を押さえ、そこを支点にして上下に動かすと説明されています。
刃先が固定されているので、動かすのは手首だけ。腕全体を動かさないので、音のわりに体は疲れません。
支点を作るときは、押さえる手の指を刃の上ではなく峰(みね=刃と反対側の背の部分)や刃元の平らな面に当てると安定します。刃先そのものに指を直接のせる形は危ないので避けてくださいね。
押さえる手は「形を保つ」ための手
キッコーマンの記事では、定番の切り方の工程で、玉ねぎの切れ目が広がらないように手でしっかり押さえると飛び散りにくく均一に切れる、と江口さんが解説しています。
押さえる手はただ添えるだけでなく、形が崩れるのを防ぐ役目を持っています。
ここが緩いと、切ったそばからほどけて散らかります。散らかると集める時間が増えます。全部つながっているんですよね。
まな板が動くと、全部が遅くなる
包丁の話に見えて、実はまな板の話でもあります。
まな板が滑ると、無意識に力をゆるめてしまって切れ味が落ちます。濡らして固く絞ったふきんを下に敷くだけで、手元の安定感は変わりました。
小さいことですが、手元が安定しないと「そろえる」も「早く切る」も成立しないので、包丁を持つ前に整えておく価値はあります。
ついでにもうひとつ。わたしは、刻んだものをそのまま鍋やフライパンに入れられる順番で切るようにしてから、受け皿のボウルを1つ減らせました。切る速さは変わっていないのに、洗い物が減るぶん体感はずいぶん軽くなります。

にんじん・ねぎのみじん切りを早くするには?形で覚える3つの型
野菜は「球体で層がある」「詰まった塊」「筒状」の3つの形で切り方が決まります。玉ねぎの放射状は玉ねぎ専用だと考えてください。
にんじん:薄切りにしてから重ねる
にんじんは、両端を切り落として皮をむき、4〜5cmの長さに切ります。切り口を下にして薄切りにし、少しずつずらして重ねて端から細く切り、90度向きを変えて端から刻む、という順番です。
ポイントとして、せん切りの太さをそろえるときれいなみじん切りになること、薄切りにする工程はスライサーを活用すると簡単なことが挙げられています。
硬い野菜は「薄くする工程」がいちばん重いので、ここを道具に任せると一気に楽になります。わたしも、にんじんに関してはスライサーに頼る日が多いです。
なお、スライサーは指を近づけたまま最後まで削らないよう気をつけてくださいね。残り少なくなったら包丁に持ち替えるほうが安全です。
ねぎ:縦に切り込みを入れてから小口に
ねぎは、必要な長さの分だけ縦に細かく切り込みを入れてから、端から小口に刻んでいくと粒がそろいます。
ねぎは筒状なので、先に縦の切り込みを入れておかないと輪切りになってしまいます。
ここでいう「小口切り」は、細長い野菜を端から直角に切っていく切り方のことです。縦の切り込みが入っていれば、同じ動きがそのままみじん切りになります。
玉ねぎの放射状は「玉ねぎ専用」だと考える
ここは混同しないほうがいいところです。
放射状に切る方法が成立するのは、玉ねぎが層の重なった球体だからです。にんじんのような中身が詰まった野菜には、同じ理屈が使えません。
わたしは一度、じゃがいもに同じ発想を持ち込もうとして失敗しました。層がないので、切り目を入れても端から刻むと結局バラバラの塊になるだけだったんですよね。
形で覚える3つの型
細かい手順ではなく「形」で覚えるようにしておくと、思い出す時間が消えます。
- 球体で層がある(玉ねぎ) → 放射状に切り目を入れて端から刻む
- 詰まった塊(にんじん・じゃがいもなど) → 薄くしてから重ねて刻む
- 筒状(ねぎ) → 縦に切り込みを入れてから端から切る
型が3つなら、疲れた日でも頭に残ります。スマホでレシピを開き直す時間がなくなるのは、案外大きな時短です。

切った玉ねぎのみじん切りは冷凍できる?保存期間と使い方
冷凍できます。小分けにして平らに包み、空気を抜いて冷凍する方法で保存期間は約1カ月が目安とされています。(切る時に目が痛くならないやり方と保存は玉ねぎのみじん切りは目が痛くならない切り方と、冷凍・保存のしかたにまとめています)解凍せずそのまま使えるのが強みです。
保存の手順と期間の目安
キッコーマンの記事では、玉ねぎのみじん切りは使いやすい量で小分けにして冷凍保存するのがおすすめで、保存期間は約1カ月とされています。
やり方としては、平らな状態でラップに包んでジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いてから口を閉じて冷凍する。冷凍庫に入れるときは金属製のトレイに載せると冷凍までの時間を短縮でき、鮮度の低下も抑えられる、と案内されています。
この「約1カ月」という期間は、上記の方法(小分け・ラップ・密閉・空気を抜く)で家庭の冷凍庫に保存した場合の目安として示されているものです。裸のまま袋に放り込んだ場合や、詰め込みすぎて冷えにくい冷凍庫の場合は、同じようにはいきません。
家庭の冷凍庫は扉の開け閉めで庫内の温度が上下しやすく、保存状態には差が出ます。目安の期間内であっても、においや見た目に少しでも異常を感じたら、迷わず食べずに処分してくださいね。「まだ大丈夫そう」という自己判断の材料にはしないでください。
冷凍すると何が変わる?
江口さんによると、冷凍すると細胞が壊れて水分が抜けるため火の通りが早くなるのが利点で、あめ色玉ねぎもつくりやすくなる。調理の際は解凍不要でパキパキと折って使えるのも便利で、辛味が抜けるという特徴もある、とのことです。
ここ、わたしの中では認識が変わったところです。冷凍は「生のときより劣る保存手段」だと思っていたのですが、火の通りが早くなるなら、むしろ平日向きの状態に変えていることになりますよね。
ただし水分が抜けるぶん、シャキシャキ感を残したいサラダのような使い方には向きません。加熱して使うメニュー用のストック、と割り切るのが扱いやすいと思います。
1回分はどれくらいで小分けする?
小分けの量は、記事に「何g」と決められているわけではありません。ここは自分の献立に合わせて決める部分です。
わたしが基準にしているのは、いつも作るメニュー1回分です。玉ねぎ1/2個分をひと袋にしておくと、ハンバーグでもミートソースでも、袋ごと1つ折って入れるだけで済みます。
大きな袋にまとめて冷凍すると、使うたびに塊を割る作業が発生します。平らにして折れるようにしておくのはそのためですが、それでもわたしは「割る手間すら惜しい日」があったので、最初から分けるほうに落ち着きました。
気力のある休日に一度切っておけば、平日の自分が助かります。未来の自分への仕送りみたいなものですね。
包丁を持たない日の選択肢も、正規ルートに数えておく
とはいえ、2アクションでも包丁を持てない日はあります。
わたしが心折れるのは、だいたい「まな板を出す」ところです。切る作業そのものより、その前後の洗い物が頭をよぎると足が止まります。
そういう日のために、刻む工程ごと預けてしまう手はいくつかあります。冷凍ストックを使う、刻む作業を担ってくれる調理家電に任せる、みじん切り済みの冷凍野菜を買う、下ごしらえ済みの食材が届くサービスを使う。どれも立派な段取りです。
大事なのは、これを「逃げ」ではなく正規ルートの1本として最初から数えておくこと。わたしは、冷凍庫にみじん切り玉ねぎが1袋あるかどうかを週の終わりに確認するようにしました。あるかないかを知っているだけで、平日の献立の決め方が変わります。
包丁の腕を上げることと、包丁を持たない日を作ること。どちらも同じくらい正しい段取りだと思っています。
まとめ:玉ねぎのみじん切りを早くする方法は、手順を削ることから
早くする近道は、手の速さを上げることではなく、包丁を入れる回数を減らすことでした。
- 玉ねぎは放射状に切り目を入れて端から刻む、の2アクション
- 切り目の間隔=粒の大きさ。粗くしたいなら広く、細かくしたいなら狭く
- 切り目を入れる段階では刃を最後まで入れきらない(つながりを残す)
- 芯は取らずに残したほうが切りやすい
- そろわなかったら全体をトントンで、向きを変えて2回
- にんじんは薄切りを重ねる、ねぎは縦に切り込み、と形で覚える
- 切った分は小分けで冷凍しておくと、後日の自分が助かる
結論を1つに閉じる必要はありません。
時間はないけど気力は少しある日は、放射状の切り方で乗り切る。
細かさを厳密に狙いたい日は、定番の手順でていねいに。
包丁もまな板も出したくない日は、切らずに済む手をあらかじめ用意しておく。
最初は「定番の手順がうまくできないのは、自分がまだ下手だからだ」と思っていました。だから横に寝かせる切り目を、何度も練習しようとしていたんです。
でも実際は、その工程自体を省いても成立しました。うまくなるのを待たなくてよかったんですよね。
今のわたしの判断基準は、「この作業は、疲れている日の自分でも再現できるか」の一点です。きれいに切れるかどうかより、手順を思い出せるかどうか。
大きさが多少ばらついても、ハンバーグはちゃんと成立します。100点を目指さなくて大丈夫です。
よくある質問
放射状の切り方は、玉ねぎ以外の野菜にも使えますか?
この切り方が成立するのは、玉ねぎが層の重なった球体だからです。にんじんのように中身が詰まった野菜には同じ理屈が当てはまらないので、薄切りにして重ねる型に切り替えてくださいね。ねぎのような筒状の野菜は、縦に切り込みを入れてから端から切る型になります。
フードプロセッサーで刻むのと包丁、仕上がりに違いはありますか?
刃で細かく砕く仕組みのため、粒の大きさが不ぞろいになったり、回しすぎて水分が出てしまったりするという声は見かけます。細かさを狙って均一に仕上げたいときは包丁、量が多くて手を止めたくないときは機械、と分けて考えるのが現実的だと思います。仕上がりは機種や回す時間で変わるので、少しずつ様子を見ながら回してみてくださいね。
少しだけ使いたいときは、どう切るのが早いですか?
キッコーマンのホームクッキングでは、江口さんおすすめの切り方として、繊維に沿って薄いくし切りにしてから重ねて端から刻む方法が紹介されています。この方法なら必要な分だけカットして残りは保存できるので、切り込みが入った状態の玉ねぎが冷蔵庫に残らないのが利点だと説明されていました。薬味や少量使いの日は、こちらのほうが扱いやすいです。
この記事で参照した公式情報
本文の切り方の手順と涙対策、道具の仕様の記載は、次のページの内容にもとづいています。仕様や掲載内容は変わる場合があるので、最新のページでご確認ください。


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